お正月で食べる機会の多い「黒豆煮」。
作ってみたい、もしくは過去に作ってみて「黒豆煮」を作る時にこんなお悩みがあるはず。
実は、しわがなく、つやつやで味がしっかり染み込んだ「黒豆煮」を作るにはほんのちょっとしたポイントで上手に作ることができるんです!
普通の鍋で煮込む時には重曹を使いますが、圧力鍋を使えば同じ役割(やわらかくする)をするので、重曹を使いません。
今回ご紹介レシピでは、圧力鍋で失敗することなく作る方法をご紹介します。
今回のレシピで覚えておきたいポイントは5つ!
このポイントを頭の隅においてレシピをご覧くださいね。
記事後半ではそれぞれを詳しく解説しています。
準備時間:5分
調理時間:25分
※ただし、浸け時間は除く
カロリー:291kcal(1人分)
【調味料】
水:600㏄
グラニュー糖:150g
しょうゆ:大さじ1
塩:小さじ1/3
(錆びた )鉄くぎ:3~5本
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熱い状態のまま鉄くぎ、〈手順1〉の黒豆を入れます。
表面にクッキングペーパーを空気が間に入らないようにかぶせてひと晩浸けておきます。(10時間くらい)
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調味料に浸した黒豆は一度シワシワの状態になりますが、そのまま置いて時間が経つと水分を含んで膨らみ、皮がツルンとしてきます。
蒸気が出始めたら弱火にし、加圧25分し、火を止めて自然に圧力が抜けるまでそのままいじらずに置いておきます。
圧力が抜け、冷めたら一度豆を指で潰して硬さを確認します。やわらかく煮上がっていたら、再びクッキングペーパーを黒豆の上に覆い、豆が空気に触れないようにしたら鍋のふたをしてこのままひと晩おきます。
煮込み時間の時短救世主は「圧力鍋」!
一般的な鍋で「黒豆煮」を作ると、3時間から4時間くらい煮込むことが定番です。
正直、長いですよね。
煮込みながらアクを取り除いたり、煮汁が減ってないか時々確認したりしてかなり手間もかかります。
そこで登場するのが「圧力鍋」です。
今回ご紹介した作り方では、煮込み時間が(加圧時間)がたった25分という、とても短いで終わります。
アク取りの作業もありません。
こんなに簡単で時間が短い調理にできるのは、やはり圧力鍋ならではの調理方法ですよね。
美しい黒仕上げを目指すなら鉄くぎは必須!
鉄くぎと黒豆を一緒に圧力鍋で煮込んで大丈夫なんだろうか。
この疑問をあなたは一瞬思いましたか?
答えは「大丈夫です」。
確かに、鉄くぎを入れても大丈夫ですが、数十本なんて必要ありません。
使うのは多くて3本くらいです。
そもそも、なぜ鉄くぎを一緒に入れて煮込むのかというと、黒豆には黒色をしたアントシアニンというものがあり、このアントシアニンが鉄くぎ(金属)のイオンとくっついて美しい黒色(正確には青黒色)にしてくれるからです。
もし、鉄くぎを入れないで黒豆だけで煮込むと赤紫色になっていまうので、見た目も黒豆らしさの面影がなくなってしまうんです。
ちょっとした化学反応みたいなものですよね。
鉄くぎを使う時は、表面の汚れを軽く刷毛などで取り除き、ガーゼで包むかお茶パック等に入れて使います。
ひと晩浸す水の分量は、黒豆に対して3倍程度が目安
黒豆に限らず、豆類を水で戻す時にはたっぷりの水にひと晩浸します。
これは、乾燥していた豆が水に浸すことでグイグイ水分を含むので、水が少なすぎると中途半端に水分を含んだ状態で止まってしまい、表面がツルンと戻らなくなってしまうからです。(〈手順2〉の「ココに注目」参照)
分かりやすく表現すると、「脱水状態」と同じになります。
そのため、ひと晩浸す水の分量は黒豆に対してたっぷりな量、つまり3倍程度が目安になります。
砂糖の種類で甘さが違う!
砂糖にはいろいろな種類がありますが、使う砂糖によって仕上がりの甘さに違いが出ることを覚えてくと、自分好みの甘さを知る上でとても便利です。
甘さを少し抑え、さっぱりとした仕上がりにするなら「グラニュー糖」がおすすめです。
使う砂糖の量が多いので、好みにもよりますが、グラニュー糖を使うと甘さを抑えた味に仕上がり、飽きない味に。
他には「上白糖」や「三温糖」がありますが、こちらはコクと深みのある仕上がりになります。
ご自身の好みの仕上がりを考える目安にしてくださいね。
黒豆をシワなしつやつやに仕上げるための天敵は「空気」
黒豆は煮込み中も、煮込んだ後に冷ましている間も「空気に触れるとしわができやすい」です。
煮込んでいる間に煮汁から黒豆が出ないようににクッキングシートをかぶせ、煮上がった後も空気に触れないようにクッキングペーパーでしっかり覆ったたまま圧力鍋に入れた状態で粗熱をとります。
黒豆は圧力鍋を使えば本当に簡単に仕上がるので、手作りのおせち料理の中では一番簡単にできる一品です。
ただ、黒豆をたっぷり作っても、おかずとして他の料理に比べて積極的に箸が進むというのかというと、それほどでもないかと(苦笑)
結果、せっかく作っても残ってしまうことがありますよね。そしてたっぷりの煮汁も。
我が家では、黒豆はパウンドケーキに混ぜ込んで作ったり、炊き込みご飯(炊く時に塩を少量加えます)にしたりして消費しています。
特にパウンドケーキなどのお菓子に、びっくりするくらいたくさん使うので助かります。
煮汁は甘さもあるのでそのまま飲んでもいいですし、牛乳と混ぜ合わせて飲んでもとてもおいしくいただけます。
作ってみたい、もしくは過去に作ってみて「黒豆煮」を作る時にこんなお悩みがあるはず。
- 煮込み時間が長い
- 煮込んだわりに味が馴染んでない
- せっかく出来上がったのに黒豆にシワが寄ってしまった
実は、しわがなく、つやつやで味がしっかり染み込んだ「黒豆煮」を作るにはほんのちょっとしたポイントで上手に作ることができるんです!
普通の鍋で煮込む時には重曹を使いますが、圧力鍋を使えば同じ役割(やわらかくする)をするので、重曹を使いません。
今回ご紹介レシピでは、圧力鍋で失敗することなく作る方法をご紹介します。
今回のレシピで覚えておきたいポイントは5つ!
- 煮込み時間の時短救世主は「圧力鍋」!
- 美しい黒仕上げを目指すなら鉄くぎは必須!
- ひと晩浸す水の分量は、黒豆に対して3倍程度が目安
- 砂糖の種類で甘さが違う!
- 黒豆をシワなしつやつやに仕上げるための天敵は「空気」
このポイントを頭の隅においてレシピをご覧くださいね。
記事後半ではそれぞれを詳しく解説しています。
黒豆煮を圧力鍋でふっくらシワなく作る方法
準備時間:5分
調理時間:25分
※ただし、浸け時間は除く
カロリー:291kcal(1人分)
材料:4人分
乾燥黒豆:200g【調味料】
水:600㏄
グラニュー糖:150g
しょうゆ:大さじ1
塩:小さじ1/3
(錆びた )鉄くぎ:3~5本
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作り方
手順
1
ボウルに黒豆、かぶる程度の水を注ぎ、指先でやさしく黒豆の表面についている汚れをとるように全体を洗います。洗ったらザルにあげて水気をきります。
手順
2
圧力鍋に【調味料】を入れ、(ふたをしないで)火にかけて砂糖が溶けたら火を止めます。
水:600㏄
グラニュー糖:150g
しょうゆ:大さじ1
塩:小さじ1/3
鉄くぎ:3本
グラニュー糖:150g
しょうゆ:大さじ1
塩:小さじ1/3
鉄くぎ:3本
熱い状態のまま鉄くぎ、〈手順1〉の黒豆を入れます。
表面にクッキングペーパーを空気が間に入らないようにかぶせてひと晩浸けておきます。(10時間くらい)
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ココに注目!\
調味料に浸した黒豆は一度シワシワの状態になりますが、そのまま置いて時間が経つと水分を含んで膨らみ、皮がツルンとしてきます。
手順
3
翌日、漬け汁を200㏄くらい取り除き、圧力鍋のふたを閉め、強火にかけます。蒸気が出始めたら弱火にし、加圧25分し、火を止めて自然に圧力が抜けるまでそのままいじらずに置いておきます。
圧力が抜け、冷めたら一度豆を指で潰して硬さを確認します。やわらかく煮上がっていたら、再びクッキングペーパーを黒豆の上に覆い、豆が空気に触れないようにしたら鍋のふたをしてこのままひと晩おきます。
圧力鍋のふたを開ける時、完全に圧力が抜けた状態でないと危険ですので、必ず開ける前に「脱気」をしてから開けてください。
脱気については「圧力鍋でもち米を蒸してつくる道明寺桜餅」のページに記載しているものを参考にしてください。
脱気については「圧力鍋でもち米を蒸してつくる道明寺桜餅」のページに記載しているものを参考にしてください。
保存は、ふた付き容器に煮汁ごと黒豆がかぶるくらい入れ、冷蔵庫で保存。保存期間は冬場であれば5日程度もちます。
「黒豆煮を圧力鍋でふっくらシワなく」作る5つのポイント
- 煮込み時間の時短救世主は「圧力鍋」!
- 美しい黒仕上げを目指すなら鉄くぎは必須!
- ひと晩浸す水の分量は、黒豆に対して3倍程度が目安
- 砂糖の種類で甘さが違う!
- 黒豆をシワなしつやつやに仕上げるための天敵は「空気」
では、くわしく解説していきます
煮込み時間の時短救世主は「圧力鍋」!
一般的な鍋で「黒豆煮」を作ると、3時間から4時間くらい煮込むことが定番です。
正直、長いですよね。
煮込みながらアクを取り除いたり、煮汁が減ってないか時々確認したりしてかなり手間もかかります。
そこで登場するのが「圧力鍋」です。
今回ご紹介した作り方では、煮込み時間が(加圧時間)がたった25分という、とても短いで終わります。
アク取りの作業もありません。
こんなに簡単で時間が短い調理にできるのは、やはり圧力鍋ならではの調理方法ですよね。
美しい黒仕上げを目指すなら鉄くぎは必須!
鉄くぎと黒豆を一緒に圧力鍋で煮込んで大丈夫なんだろうか。
この疑問をあなたは一瞬思いましたか?
答えは「大丈夫です」。
確かに、鉄くぎを入れても大丈夫ですが、数十本なんて必要ありません。
使うのは多くて3本くらいです。
そもそも、なぜ鉄くぎを一緒に入れて煮込むのかというと、黒豆には黒色をしたアントシアニンというものがあり、このアントシアニンが鉄くぎ(金属)のイオンとくっついて美しい黒色(正確には青黒色)にしてくれるからです。
もし、鉄くぎを入れないで黒豆だけで煮込むと赤紫色になっていまうので、見た目も黒豆らしさの面影がなくなってしまうんです。
ちょっとした化学反応みたいなものですよね。
鉄くぎを使う時は、表面の汚れを軽く刷毛などで取り除き、ガーゼで包むかお茶パック等に入れて使います。
ひと晩浸す水の分量は、黒豆に対して3倍程度が目安
黒豆に限らず、豆類を水で戻す時にはたっぷりの水にひと晩浸します。
これは、乾燥していた豆が水に浸すことでグイグイ水分を含むので、水が少なすぎると中途半端に水分を含んだ状態で止まってしまい、表面がツルンと戻らなくなってしまうからです。(〈手順2〉の「ココに注目」参照)
分かりやすく表現すると、「脱水状態」と同じになります。
そのため、ひと晩浸す水の分量は黒豆に対してたっぷりな量、つまり3倍程度が目安になります。
砂糖の種類で甘さが違う!
砂糖にはいろいろな種類がありますが、使う砂糖によって仕上がりの甘さに違いが出ることを覚えてくと、自分好みの甘さを知る上でとても便利です。
甘さを少し抑え、さっぱりとした仕上がりにするなら「グラニュー糖」がおすすめです。
使う砂糖の量が多いので、好みにもよりますが、グラニュー糖を使うと甘さを抑えた味に仕上がり、飽きない味に。
他には「上白糖」や「三温糖」がありますが、こちらはコクと深みのある仕上がりになります。
ご自身の好みの仕上がりを考える目安にしてくださいね。
黒豆をシワなしつやつやに仕上げるための天敵は「空気」
黒豆は煮込み中も、煮込んだ後に冷ましている間も「空気に触れるとしわができやすい」です。
煮込んでいる間に煮汁から黒豆が出ないようににクッキングシートをかぶせ、煮上がった後も空気に触れないようにクッキングペーパーでしっかり覆ったたまま圧力鍋に入れた状態で粗熱をとります。
銀木のひとりごと!
黒豆は圧力鍋を使えば本当に簡単に仕上がるので、手作りのおせち料理の中では一番簡単にできる一品です。
ただ、黒豆をたっぷり作っても、おかずとして他の料理に比べて積極的に箸が進むというのかというと、それほどでもないかと(苦笑)
結果、せっかく作っても残ってしまうことがありますよね。そしてたっぷりの煮汁も。
我が家では、黒豆はパウンドケーキに混ぜ込んで作ったり、炊き込みご飯(炊く時に塩を少量加えます)にしたりして消費しています。
特にパウンドケーキなどのお菓子に、びっくりするくらいたくさん使うので助かります。
煮汁は甘さもあるのでそのまま飲んでもいいですし、牛乳と混ぜ合わせて飲んでもとてもおいしくいただけます。
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